寝たきり状態が続くので毎日理学療法士がリハビリをしに来てくれます
特にきついリハビリではなく下半身を重点に間接を動かす程度
そしてある日
「オームレさん、そろそろ立ってみますか?」
いやいや、立つぐらい余裕ですよ
「いやいや、そう言ってみなさん中々立てませんよ」
全然いけるわ
「では、とりあえずベットのへりに座ってみましょうか」
立つぐらい余裕かと思っていた
あれ?
身体を起こしただけで平衡感覚がおかしくなりフラフラする
「無理しないでくださいね、大丈夫ですか?」
ま、まあまあ、大丈夫えす
「では支えますのでゆっくり立ってみましょうか」
ブルブルブルルルルルゥ
小鹿である
それは生まれたての小鹿である
「 でしょ~ 一回座りましょうね」
二日くらい座る、立つのリハビリを行い、ようやく車いすに乗れるくらいになった
ということは
そう
一人でトイレにいけるということ
尿管カテーテルは挿入されたままなのですが
うんこに自力で行けるということ(トイレの中までは連れていってもらいます)
これはでかい!
もう差し込み便器なんて使わない!!
そしてとうとう歩行器を使ってだがはじめて歩行にチャレンジ
ゆっくりと慎重に、支えられながら一歩ずつ進む
看護師さん達も応援してくれる
クララ!クララが歩くわよ!
看護師さんの笑顔につい声がでた
僕らはもうクララとハイジのような関係さ
看護師さんはその姿をしっかりと動画にとってくれた
妻に送ったら喜んでくれた
本当に喜んでくれた
嬉しかった